酷暑の日本の夏、「熱中症で〇〇人が病院に搬送されました」というニュースは日常茶飯事です。
でも、人間ばかり取り上げられますけど、ネコは熱中症にかからないのでしょうか?
最近ジルもぐた~っとしていることがあり、気になって調べてみました。
●●ある日のぐた~っ●●
おなか丸出しでひっくり返っていました(^-^;)
ネコも人間と同じ
熱中症とは、気温が高い環境の中にいることで体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなることで、めまい、けいれん、頭痛、意識障害などの症状を引き起こし、最悪の場合、死に至る非常に恐ろしい病気です。
厚生労働省が公表している熱中症による死亡者数(人口動態統計)によると、平成7年の死亡者数は318人であったのに対し、調査期間直近の平成29年は635人とほぼ倍増、特に65歳以上の高齢者に着眼すると、亡くなった人の数は平成7年の179人から平成29年の496人と3倍弱増えています。
エアコンを好まない高齢者の方が夜間スイッチを切って寝ていたところ、熱中症にかかりそのまま亡くなったという事例もありますが、高齢になると気温への感じ方が鈍くなったり、体温の調節機能が低下することがこういった悲劇の原因でもあるようです。
そんな熱中症ですが、ネコもかかります。
ネコは暑さに強いのか弱いのか諸説ありますが、それは熱中症にかかる・かからないの謎には直接影響しません。人間だって暑さに強くても熱中症にかかることは十分ありえますから。
ネコの場合、全身が毛に覆われていて、汗も足裏など体の一部でしかかけません。体を舐めることや口呼吸で熱を下げることができますが、人間以上に体温を下げるのが一苦労なのです。
そこで人間が「ネコは暑さに強いから、熱中症にも耐えられるだろう」と誤った認識を持っていると大変な事態を招くことになります。
だから、長期間外出するときなどはちゃんと対策を考えないといけません。エアコンをつけっ放しが理想かもしれませんが、それが難しくても、換気扇を回したり、人目につかない窓をちょっと開けておいたり、あとはペット用のひんやりマット(たとえば、こんな商品)を設置したりして、うまく冷気を取り込めるようにしておいてあげたいですね。
ジルと熱中症
我が家は、一日ほぼエアコンをつけっ放しです。しかも、私も妻も暑さが苦手なので、この時期はよほどの用事がないかぎり長時間外出することはありません。
したがって、ジルにとっては理想的な環境が出来上がっているので、熱中症の気配は一切見られません。
ただ、たまにエアコンが効きすぎて寒く感じたのか、エアコンがついていない部屋に行き、そこで寝ていたりします。そして、暑さに晒されて体がのぼせると、冒頭の写真にように冷たいフローリングにひっくり返って体を冷やしています。
ただ、そんなジルもあわや熱中症になりかけたことがあります。
まだ私と妻が出会う前の話です。
当時、妻の実家にはエアコンがなく、真夏にジルと一緒に帰省したところ、口を開けて「ゼエゼエ」し始めたそうです。
ネコの「ゼエゼエ」は危険信号のようなもの。妻もその環境には耐えられなかったようですが、長毛のジルにはもっと堪えたのかもしれませんね。
幸いひどい症状が出ることはなかったみたいなのですが、それ以来、妻は夏にジルを実家へ連れていくことはなくなったそうです。
今回のまとめ
もう8月も終わりですが、まだ暑さは続きそうな気配です。
ペットを飼っていらっしゃる皆さんは、ご自身や家族だけでなく、ペットの熱中症対策も十分にしてあげてくださいね。
ジル観察日記
こちらは別の日のぐた~っです。
手が幽霊みたい。「よし、うらめしや~~~」